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Race Report - 第4戦 ツインリンクもてぎ

一日目 予選(2017年8月19日/曇/ドライ)

予選レポート

シーズン折り返しを迎えた2017年全日本スーパーフォーミュラ選手権。第4戦の舞台は、栃木・ツインリンクもてぎ。当初、8月19日にノックアウト予選(Q1、Q2、Q3)が行われる予定だったが、Q1開始とともに本格的な雨が降り始め、Q1終了後は視界不良に。その後、落雷などもあり継続不可能と判断され、Q2とQ3のセッションがキャンセルとなり、翌20日へと持ち越された。
土曜日朝のフリー走行から上り調子だったKONDO Racing。クルマのバランスもよく、Q1では3号車ニック・キャシディ選手がトップタイムをマーク。そして4号車山下健太選手が2番手につける好成績を残しており、日曜朝に振替えられたQ2、Q3に向けて自然と気合も入るところ。10分間のフリー走行を経てほどなくスタートしたQ2では、山下選手が3番手、キャシディ選手が5番手のタイムをマークし、順調にQ3へと駒を進めた。
そして迎えたラストアタックのQ3。ひと足速く山下選手がピットを離れ、その後を追うようにキャシディ選手がコースインする。山下選手は1コーナーでブレーキロックさせ、ひやりとする場面もあったが、1分32秒030の好タイムをマーク。トップへと躍り出た。その後、ライバル勢が山下選手のタイムに肉薄するも上回る選手は現れず。結果、KONDO Racingとしては2008年第7戦富士以来、そして山下選手にとっては自身初のポールポジションが決定した。一方、キャシディ選手はソフトタイヤでのタイムアップが思ったほど伸びず、5番手となった。

公式予選記録

Pos. No. TEAM DRIVER Q1 Q2 Q3
1 4 FUJI×raffinee KONDO SF14 山下 健太 1'41.010 R1'32.006 R1'32.030
2 18 KCMG Elyse SF14 小林 可夢偉 1'41.077 R1'31.900 R1'32.105
3 40 DOCOMO DANDELION M40S SF14 野尻 智紀 1'44.069 R1'31.888 R1'32.112
7 3 FUJI×raffinee KONDO SF14 ニック・キャシディ 1'39.764 1'32.389 R1'32.171

“R”マークの車は、コースレコードを更新しました。従来のレコードタイムは 1'32.321

近藤監督のコメント

山下がポールポジションを獲れて良かったです。(小林)可夢偉が来るんじゃないかと心配でした。昨日、予選がQ1だけでその後はキャンセルされて、その時点でウチのチームが1−2でしたが、4号車(山下)のほうは、ドライバーもエンジニアも明日(予選を)やりたい、と言ってましたからね。僕としては昨日の時点で予選が終わっているほうがとってもハッピーだったんですが(笑)。彼らにはトップを獲る自信があったということですね。ルーキーでポールを獲れたこと、そして抜きづらいもてぎでいいセットアップを用意できて本当に良かったと思います。今回はセットアップも本当にうまくいったようで、まだ徐々に改善しているようです。決勝は2台揃って表彰台に上がれれば最高ですね。

ニック・キャシディ選手のコメント

確かにポールポジションは獲れませんでしたが、調子はいいし問題ありません。レースウィークの始めからペースよく走れているので実にいい感じです。昨日の専有、予選と天候の変化が多かったですが、今日の予選コンディションを含め、いい感じで準備ができています。あえて言うなら、今日の最初の走り出しでソフトタイヤを使うことが少しばかり難しかったですね。どちらかといえばミディアムタイヤでの走行のほうが手応えを感じでいます。

山下 健太選手のコメント

Q2のアタックでは思ったほどうまく行かずに3番手でした。でもクルマのバランスは悪くはなかったので、次のQ3でうまくアタックが決まればいけると思って頑張りました。コースインして、ペースを落としたのは、前のクルマと詰まってしまったためです。でも後ろから次々クルマが来たので、道を譲ることになり、結果、タイヤがちょっと冷えてしまったようです。結果、1コーナーでブレーキロックしてしまいました。一瞬ダメかと思ったんですが、なんとかギリギリポールを獲ることができて嬉しいです。

エンジニアのコメント

【3号車】

Q1でトップタイムを出したので、このまま終わったほうがいいなんていう話もありましたが、最終的にはQ2、Q3と最後まで残り、きちんと結果を出してくれました。良かったと思います。準備してきたものをきちんと使いこなして結果を出してくれました。

【4号車】

Q1は雨のコンディションでしたが、4号車としてはドライでのアタックのほうが見込みがあったので、日曜の朝になって良かったと思います。今回、持ち込みの時点からセットが良かったんです。金曜の専有走行でソフトタイヤをスクラブしたのは、どちらかというと予選に向けてというよりは、持ち越しタイヤを作っておきたいという思いからでした。土曜、日曜日で雨になったら…という考えからです。結果、スクラブというほどでもなかったし、ポールポジションは山下の頑張りですね。

二日目 決勝(2017年8月20日/曇/ドライ)

決勝レポート

前日、ノックアウト予選が天候不良のためにQ2、Q3を残してキャンセルされた第4戦もてぎ。決勝日の朝、10分間のフリー走行後からほどなくしてQ2、Q3のタイムアタックを実施。結果、4号車 山下健太選手がQ3でトップタイムをマークし、自身初のポールポジション獲得に併せ、KONDO Racingとして2008年以来となるポールポジションを手にすることになった。
午後2時10分にスタートを切った52周の決勝レース。これに先立ち、チームではもてぎ戦で装着が義務付けられているミディアムタイヤおよびソフトタイヤをどの順番で使うのか検討した結果、ポールスタートの山下選手にソフト、そして5番手のニック・キャシディ選手にはミディアムの装着を選択し、戦いに挑むことに。だが、ふたりのルーキードライバーはスタートでホイールスピンを喫し、揃って出遅れるというまさかの幕開けを迎えた。
山下選手はかろうじて3番手に留まり、猛追を開始。だが、前の車両の遅いペースに行く手を阻まれて自分のペースが作れない。結果、早めにピットインを敢行することでライバルを逆転する作戦を採った。だが、思わぬ刺客が訪れる。それが後半にソフトタイヤを装着した後方のライバルだった。予想以上にソフトタイヤでのタイムが早く、後方からの猛追に遭った山下選手。懸命に応戦を続けたが、惜しくも逆転を許すことになり6位でチェッカーを受けている。
一方のキャシディ選手。装着したミディアムタイヤに熱が入ると、出遅れたポジションを挽回すべく、つねに果敢な走りを披露。ソフトタイヤでスタートしたドライバーたちが次々とピットに入る中、序盤に5番手まで回復を果たし、周回を重ねていった。ピットインは26周終わりに実施。ピット作業で手間取ってはしまったが、コース復帰後は前方車両を懸命にプッシュ、逆転のチャンスを伺い続けた。その後もキャシディ選手は最後まで手を緩めることはなかったが、あと一歩及ばず。結果、5位で戦いを終えた。
今回の戦いでは、2台揃って上昇気流に乗って予選で好位置につけることに成功したKONDO Racing。続く、オートポリス、SUGOでさらなる結果にコミットするのは言うまでもない。

決勝結果

Pos. No. TEAM DRIVER LAPS TIME DELAY BEST TIME
1 15 TEAM MUGEN SF14 ピエール・ガスリー 52 1:24'26.817 177.39km/h 1'35.147
2 18 KCMG Elyse SF14 小林 可夢偉 52 1:24'45.400 18.583 1'34.688
3 7 SUNOCO TEAM LEMANS SF14 フェリックス・ローゼンクヴィスト 52 1:24'46.324 19.507 1'35.660
4 2 P.MU/CERUMO・INGING SF14 石浦 宏明 52 1:24'47.012 20.195 1'34.439
5 3 FUJI×raffinee KONDO SF14 ニック・キャシディ 52 1:24'52.906 26.089 1'34.871
6 4 FUJI×raffinee KONDO SF14 山下 健太 52 1:25'06.156 39.339 1'35.637
7 36 VANTELIN KOWA TOM'S SF14 アンドレ・ロッテラー 52 1:25'07.715 40.898 1'35.480
8 40 DOCOMO DANDELION M40S SF14 野尻 智紀 52 1:25'13.921 47.104 1'35.689
9 10 REAL SF14 塚越 広大 52 1:25'16.507 49.690 1'34.259
10 8 SUNOCO TEAM LEMANS SF14 大嶋 和也 52 1:25'24.159 57.342 1'36.842

Fastest Lap

No. TEAM LAPTIME
10 REAL SF14 1'34.259 2/52 183.38km/h

ペナルティ:
№ 36 2017年 全日本スーパーフォーミュラ選手権 統一規則 第15条 1. 違反 により、ドライビングスルーペナルティ及び、ペナルティーポイント1点の罰則を課した。【裁定時刻:15時14分】

近藤監督のコメント

山下(健太)は、ポールスタートだから、ソフトタイヤでのスタートしかなかったけれど、ニック(キャシディ)は違う戦略としてミディアムを選びました。レースウィーク中、ミディアムのほうがクルマのバランスがいいということもあったので。ただ、2台ともスタートを失敗しましたね。今回は後半ソフトタイヤを着けたほうが周りもペースが良かったようで、ミニマムの周回数でピットインした山下には辛いレースになってしまいました。一方で、チームとして5、6位で終わったことは、大きな進歩だとも思うんです。今回、ポールでスタートし、1コーナーをトップで入れなければ、このくらいポジションは下がるだろうと覚悟はしていました。今日の結果はチームとしての実力です。競った中で戦うにはまだ力が十分ではないですね。彼らはしっかり勉強できただろうし、今日は勝たなきゃいけないレースというよりもそっちのほうが大事だったということです。みんなにとっていい勉強になったので、次のオートポリスでもチャンスを活かして戦って、いい結果へ近づいていきたいと思っています。

ニック・キャシディ選手のコメント

まだスーパーフォーミュラで4戦しか戦っていないんですから、予選5位、決勝5位なので良しとします。今回、スタートでホイールスピンしすぎてポジションを下げてしまったのが残念です。でも、2つ落としたあと、ミディアムタイヤを装着していたので、周りのソフトタイヤ装着車とのバトルは大変でした。スタート直後からのペースはとても良かったものの、僕の周りがソフトタイヤだったので、見た目にはあまり良くなかったのですが、僕としては問題なかったんです。なので、ピットインでソフトタイヤに交換してからの走りも問題なかったし、5位にも戻ることができました。惜しむらくはちょっとピットインのタイミングが早かったかもしれません。フィリックス選手を逆転できる可能性があっただけに残念です。

山下 健太選手のコメント

ほんと、残念のひと言です。ポールからのスタートだったので、ソフトタイヤしか選択肢はありませんでした。スタート自体は悪くなったのですが、ホイールスピンしてポジションを下げてしまいました。今日はまずスタートの失敗、3番手に落ちたあとは前の野尻選手のペースが遅かったので、ピットインでアンダーカットしようと思ったんです。だけどミディアムに変えたタイミングが早くて、結果に繋げることができませんでした。結果としては野尻選手の前には出られましたが、まさかあとでソフトを着けた車両に抜かれるとは。悪くても表彰台には上がれると思っていたので…。僕のクルマは、ガソリンをしっかり搭載しているときのバランスがあまり良くなくて、そこを今後改善していく必要がありますね。悔しさはありますが、今回ポールポジションを獲ることができたので、次のオートポリスでは今回掴んだフィーリングを活かして、失敗せず戦いたいと思います。

エンジニアのコメント

【3号車】

スタートから90度コーナーまでの動きは、山下と同じですね。スタートでミスしてホイールスピンし、出遅れました。しょうがないですね。ミディアムタイヤでのスタートだったので、もう少し温めておいたほうが良かったかなと思いました。チーム的にはソフトタイヤで行こうと考えていたんです。ただ、前のピエール(ガスリー)がミディアムでいく気まんまんだったので、ウチもミディアムに変えざるを得ない状態になり、作戦変更となりました。ピットインのタイミングは周りの状況次第でした。ピット作業でのタイムロスもあり、その影響があったのは残念ですが、予選での速さを出せるようになったので次に繋がると思うし、今回はしっかり学習してポイントを獲れたのは大事なことだと思います。次も面白いレースになるのではないでしょうか。

【4号車】

スタート失敗は残念でした。一方で、レース前のウォームアップでブレーキトラブルが出ていたのですが、それはうまく直すことができて良かったです。ピットインのタイミングは難しかったですね。前が詰まってしまったことでミニマムでのピットインをしたのですが、結果論で言えば、前についていってピットインのタイミングを相手に合わせたほうが良かったのかなと思いました。また、ミディアムでのラップタイムがもう少しいいと期待していた部分もありました。ただ、今回ソフトタイヤでのデータも獲れて、次のオートポリスでの方向性も見えたので、決勝でしっかり上位で走れるようなクルマ作りをしたいと思います。

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